愛犬が自由に走り回れる自宅ドッグランは、多くの飼い主さんにとって憧れの空間です。
散歩の時間が取れない日でも、庭に出すだけで愛犬を思い切り遊ばせてあげられる。
公共のドッグランのように他の犬や飼い主さんに気を遣う必要もありません
ただ、「近所迷惑にならないか心配」という声をよく耳にします。
実際、計画不足のまま作ってしまい、ご近所トラブルに発展してしまうケースもあります。
せっかくのドッグランが原因でご近所との関係が悪化してしまっては、愛犬との暮らしも楽しめなくなってしまいますよね。
でも、ご安心ください。設計段階で適切な配慮をすれば、こうしたトラブルは防げます。
この記事では、自宅ドッグランで起こりがちな近所迷惑の原因と、それを防ぐための設計のポイントをお伝えします。
自宅ドッグランが近所迷惑になる主な原因
まずは、どんなことがご近所の迷惑になりやすいのかを知っておきましょう。原因がわかれば、対策も立てやすくなります。
吠え声 🐾
もっとも多いのが、犬の吠え声に関するトラブルです。
犬が吠えたときの音量は約90〜100デシベルと言われており、これはピアノの音に匹敵、もしくはそれ以上の大きさになります。
環境省が定める住宅地の騒音基準(昼間55デシベル以下)を大きく上回る数値です。
ドッグランで遊んでいると、犬は興奮して「興奮吠え」をしやすくなります。
また、フェンス越しに通行人や他の犬が見えると「警戒吠え」が始まることも。犬にとっては自然な行動でも、毎日続くとご近所にとっては大きなストレスになってしまいます。
ニオイ 🐾
排泄物のニオイも見落としがちなポイントです。ドッグランでは愛犬がトイレをすることも多く、夏場は特にニオイがこもりやすくなります。
人工芝を敷いている場合は、排泄物の水分が下に抜けにくく、ニオイが残りやすい傾向があります。
風向きによっては隣家の窓や洗濯物にニオイが届いてしまうこともあり、気づかないう
ちにご近所に不快な思いをさせているケースもあります。
その他のトラブル要因 🐾
地面にウッドチップを敷く場合、強風で隣家の敷地に飛散してしまうことがあります。
見た目はおしゃれですが、住宅街では周囲への配慮が必要です。
また、犬が走り回る足音や、フェンスに体当たりする音なども、状況によっては気になるという声もあります。
作って後悔したよくある失敗例
実際に自宅ドッグランを作った方の中には、「こんなはずじゃなかった」と後悔するケースもあります。
よくある失敗例を知っておくことで、同じ轍を踏まずに済みます。
維持費・メンテナンスの負担が想像以上
ドッグランは作って終わりではありません。
天然芝を選んだ場合、水やり・芝刈り・雑草対策などのメンテナンスが欠かせません。広い面積になると、水道代も想像以上にかかることがあります。
また、フェンスや立水栓などの設備は経年劣化するため、いずれ修理や交換が必要になります。
こうしたランニングコストを想定していなかったために「維持が大変」と感じる方は少なくありません。
吠え声対策が不十分だった
「うちの子はあまり吠えないから大丈夫」と思っていても、ドッグランという新しい環境では興奮して吠えるようになることがあります。
特に外が見えるメッシュフェンスを選んだ場合、通行人や他の犬に反応して吠え続けてしまい、近所から苦情が来てしまったというケースもあります。
犬は見晴らしの良い場所にいると常に警戒モードになりやすく、ストレスから吠えやすくなるという習性があります。
フェンスの種類ひとつで、愛犬の行動も変わってくるのです。
フェンス選びのミス
フェンスの高さや隙間が不適切だったという失敗も多く聞きます。成長期の子犬を基準にフェンスを選んだところ、成犬になったら軽々と飛び越えるようになってしまった。
あるいは、隙間が大きすぎて小型犬がすり抜けてしまったというケースも。
犬種によっては成犬で60cm以上ジャンプできる子もいます。将来の成長を見越したフェンス選びが重要です。
近所迷惑を防ぐ設計のポイント
ここからは、近所迷惑を防ぐための具体的な設計のポイントをご紹介します。
配置の工夫
ドッグランをどこに配置するかは、ご近所への影響を大きく左右します。可能であれ
ば、隣家から離れた位置(裏庭など)に設けるのがベストです。
道路に面した場所は通行人に反応しやすいため、できれば避けたいところ。
敷地の広さに限りがある場合でも、隣家の窓やベランダからなるべく距離を取る、リビ
ングに面した側を避けるといった工夫で、影響を軽減できます。
フェンス選び(目隠し・防音性)
吠え声対策として効果的なのが、目隠しタイプのフェンスです。
外が見えないようにすることで、犬の警戒心が下がり、無駄吠えが減る傾向があります。
防音性を重視するなら、ブロック塀やコンクリート塀を組み合わせる方法もあります。
フェンスの足元だけブロック塀を立ち上げておくと、境界際での排泄を防ぐ効果も期待
できます。
高さについては、小型犬でも最低120cm、中型犬以上なら150cm以上を目安に。ジャンプ力のある犬種(ボーダーコリー、ジャックラッセルテリアなど)は180cm以上あると安心です。
床材選び
床材は愛犬の足腰への優しさだけでなく、騒音・ニオイ対策の面でも重要です。
天然芝は、犬が走り回る際の足音を吸収してくれるため、騒音を抑える効果があります。また、クッション性が高く愛犬の足腰にも優しい素材です。
ただし、水やりや芝刈りなどのメンテナンスが必要で、秋から春にかけては茶色く変色します。
人工芝は見た目が一年中きれいで手入れも楽ですが、排泄物のニオイがこもりやすい点
に注意が必要です。
また、夏の炎天下では表面が高温になるため、愛犬の肉球を傷める恐れがあります。
どちらを選ぶにしても、それぞれの特性を理解した上で、ライフスタイルに合った素材
を選ぶことが大切です。
【ドッグランの地面比較】人工芝・天然芝・ウッドチップのメリットデメリット
トイレスペースの位置
ニオイ対策の観点から、トイレスペースの位置も重要です。
隣家の窓やベランダから離れた場所に設けるのが基本。風向きも考慮して、ニオイが流れにくい位置を選びましょう。
お隣がニオイに敏感な方であれば、屋外ではなく室内にトイレを設置するという選択肢
もあります。
また、立水栓を近くに設けておけば、こまめに流して清潔を保つことができます。
施工前にやっておきたい近隣への配慮
設計面での配慮に加えて、ご近所とのコミュニケーションも大切です。ちょっとした心がけで、トラブルを未然に防ぐことができます。
事前の一声で印象が変わる
ドッグランを作る前に、ご近所に一声かけておくことをおすすめします。
「庭にドッグランを作る予定です。ご迷惑をおかけしないよう気をつけますが、何かありましたらおっしゃってください」といった挨拶があるだけで、相手の印象は大きく変わります。
突然ドッグランができると、「騒音やニオイが心配」と不安に感じる方もいます。
事前に伝えておくことで、相手の不安を和らげることができますし、思わぬアドバイスをも
らえることもあるかもしれません。
「対策している」姿勢を見せる
目隠しフェンスを選んだり、トイレスペースを工夫したりといった対策をしていることが見た目でわかると、ご近所の安心感につながります。
「ちゃんと配慮してくれている」という姿勢が伝わることで、多少の音やニオイがあっても理解を得やすくなります。
万が一苦情があった場合も、誠実に対応する姿勢を見せることが大切です。
問題を放置してしまうと、関係がこじれてしまうこともあります。
まとめ
自宅ドッグランは、愛犬との暮らしをより豊かにしてくれる素敵な空間です。
ただ、計画不足のまま作ってしまうと、近所迷惑となりトラブルに発展してしまうこともあります。
大切なのは、吠え声・ニオイ・脱走といったリスクを事前に理解し、適切な対策を設計に盛り込むこと。そして、ご近所への配慮を忘れないことです。
敷地の条件や近隣環境は、お宅によってさまざまです。
「うちの庭でも作れるのかな」「どんな対策が必要だろう」とお悩みでしたら、ぜひ&garden(アンドガーデン)にご相談ください。
長年の外構工事の経験から、敷地条件や犬種に合わせて愛犬もご家族もご近所も、みんなが笑顔で過ごせるドッグランづくりをお手伝いします。
アンドガーデンでは、ドックランに特化した外構屋さんとしてドッグラン展示場を開放しております。実際にドッグランで遊ばせながらワンちゃんや飼い主様に合ったドッグランを見つけていくことができます。お気軽にご来場ください。

