週末チャレンジ|初心者におすすめの外構DIY 6選 

外構工事というと「全部業者に頼むもの」というイメージを持たれがちですが、実はちょ

っとした工夫でご自身でも挑戦できる作業があります。


「すべてを業者に任せるとコストがかかり過ぎて予算が足りない…」


「できる範囲は自分でやってみたい」


そんな方に向けて、この記事ではDIY初心者でも取り組みやすい外構DIYを6つご紹介し

ます。


1. 砂利敷き(難易度:★★☆)


どんなDIY?

庭や駐車場、アプローチなどに砂利を敷き詰めるDIYです。

防草効果と防犯効果が期待でき、外構DIYの中でも比較的取り組みやすい作業です。


砂利敷きDIY費用相場

DIYなら材料費のみで約2,000円/㎡程度です。10㎡(約3坪)の庭なら2万円程度で完成

します。


業者に依頼すると3,000~7,000円/㎡かかるため、DIYすれば半額以下に抑えられます。


必要な道具・材料

砂利、防草シート、固定ピン(U字型の地面に刺すピン)、スコップ、レーキ(砂利を平ら

にならす熊手のような道具)、軍手があれば作業できます。

ホームセンターで全て揃えられます。


施工手順の詳細

1. 雑草の除去と整地(最も重要)

まず生えている雑草を根っこから抜き取ります。その後、地面の凸凹を削って平らにします。人工芝は下地の凹凸がそのまま表面に出るため、この作業を丁寧に行うことが仕上がりの美しさを左右します。


DIYの中でも難しいポイントでよくYouTubeや書籍では、転圧機が不要でスコップ等でできると記載がありますが、転圧が不十分な場合、凹みに水たまりができて苔やカビなどが発生してしまって失敗・後悔される方が多いポイントです。


失敗したくない。綺麗な仕上がりを希望する際は、整地・転圧のみ業者に依頼することをおすすめします。

2. 防草シートの設置

防草シートを地面全体に敷き詰めます。シートが重なる部分は10cm以上重ねてください。


隙間があると雑草が生えてしまいます。


固定ピンを50cm間隔で地面に刺してシートを固定します。


3. 砂利の敷き詰め

防草シートの上に砂利を均等に撒きます。一輪車やバケツで少しずつ運び、レーキで平らにならします。


歩く場所なら厚さ3~5cm、車を停める駐車場なら10cm以上の厚みが必要です。


薄すぎるとシートが見えてしまい見た目が悪くなります。


成功のポイントと注意点

防草シートは必ず使用しましょう。


シートなしだと砂利の間から雑草が生えてしまい、メンテナンスが大変になります。


また、防犯砂利(踏むと大きな音が鳴る砂利)を選べば防犯効果も高まります。作業は晴れた日に行い、雨の直後は地面がぬかるんで作業しにくいので避けましょう。


2. 人工芝敷き(難易度:★★☆)

どんなDIY?

庭に人工芝を敷いて、緑豊かな空間を作るDIYです。


天然芝と違って水やりや芝刈りが不要なため、メンテナンスフリーで長く楽しめます。


人口芝敷きDIY費用相場

人工芝の品質によって価格は変わりますが、DIYなら1㎡あたり3,000~6,000円程度です。


10 ㎡(約3坪)の庭なら3~6万円で施工できます。


業者に依頼すると倍以上の費用がかかることも珍しくありません。


必要な道具・材料

人工芝、防草シート、U字釘(コの字型の地面に刺す金具)、カッター、デッキブラシ(硬

めのブラシ)、メジャーを用意します。人工芝は通販やホームセンターで購入できます。


施工手順の詳細


1. 雑草の除去と整地(最重要作業)

まず生えている雑草を根っこから抜き取ります。地面の凸凹を削って平らにします。


人工芝は下地の凹凸がそのまま表面に出るため、この作業を丁寧に行うことが仕上がりの美しさを左右します。


DIYの中でも難しいポイントでよくYouTubeや書籍では、転圧機が不要でスコップ等でできると記載がありますが、転圧が不十分な場合、凹みに水たまりができて苔やカビなどが発生してしまって失敗・後悔される方が多いポイントです。


失敗したくない。綺麗な仕上がりを希望する際は、整地・転圧のみ業者に依頼することをおすすめします。


2. 防草シートの設置

防草シートを地面全体に隙間なく敷き詰めます。


シートが重なる部分は10cm以上重ねて、隙間から雑草が生えないようにします。


3. 人工芝のカットと配置

人工芝を広げて、必要なサイズにカッターでカットします。


この時、芝目(芝の毛の倒れている向き)を全て同じ方向に揃えることが重要です。


芝目の向きがバラバラだと色が違って見え、不自然な仕上がりになってしまいます。


家から見て手前に倒れる向きにすると、自然で美しく見えます。


4. 固定と仕上げ

人工芝の端をU字釘で30~50cm間隔で固定します。


最後にデッキブラシで芝を立ち上がらせるように全体をブラッシングすれば完成です。


この作業で芝がふわっとして自然な見た目になります。


成功のポイントと注意点


整地が最も重要です。地面が凸凹だと人工芝の見た目が悪くなり、水はけも悪化します。


時間をかけて丁寧に平らにしましょう。


品質の良い人工芝(1㎡5,000円以上)を選べば10年以上使用できますが、安価なもの(1㎡2,000円以下)は数年で劣化することがあります。


初期費用は高くても、長期的には質の良いものを選ぶ方がコストパフォーマンスが良くな

ります。


3. 花壇づくり(難易度:★★☆)


どんなDIY?

レンガやブロックで花壇の縁取りを作り、好きな花や植物を育てるスペースを作るDIYで

す。庭の印象が大きく変わり、ガーデニングの楽しみも広がります。


花壇づくりDIYの費用相場

レンガの花壇なら 5,000~20,000 円程度で作れます。置くだけタイプのレンガを使えば費

用は高めになりますが、モルタル(セメントと砂を混ぜた接着剤)不要で簡単に設置できま

す。


必要な道具・材料

レンガまたはブロック、培養土(栄養分を含んだ園芸用の土)、スコップがあれば作業でき

ます。モルタルを使わない簡易型なら、特別な道具は不要です。


施工手順の詳細


1. 場所選びと下準備

まず花壇を作る場所を決めます。


ほとんどの花は日光を好むため、1日4~6時間以上日が当たる場所が理想的です。


場所が決まったら、雑草を根っこから抜き取ります。

2.縁取りの設置

レンガやブロックを並べて花壇の形を作ります。


置くだけタイプなら組み合わせるだけで完成するため、初心者でも簡単です。


通常のレンガを使う場合は、少し地面を掘ってレンガの一部を埋めると安定します。


円形や曲線の花壇を作る場合は、レンガを少しずつずらして配置すると自然な曲線になります。


3. 土入れと植え付け

縁取りができたら、花壇の中に培養土を入れます。


元の地面より5~10cm高くなるように盛り上げると、水はけが良くなります。


培養土は袋から出してすぐ使えるため、土づくりの知識がない初心者にも安心です。最後に好きな花や植物を植えましょう。


成功のポイントと注意点

初心者は置くだけタイプのレンガを使えば、1~2 時間程度で花壇が完成します。


モルタルを使う本格的な花壇は崩れにくいですが、失敗すると作り直しが大変なため、まずは簡易型から始めるのがおすすめです。


花壇の大きさは、手入れがしやすい幅50cm~1m程度がちょうど良いでしょう。大きすぎ

ると奥の植物に手が届かず、水やりや手入れが大変になります。


花壇の雑草対策について

花壇内部には防草シートは敷きません(植物が根を張れなくなるため)。


代わりに、バークチップ(木の皮を砕いたもの)やウッドチップを土の表面に3~5cm程度敷くと、雑草が生えにくくなり見た目もおしゃれになります。


ホームセンターで購入できます。ただし完全に雑草を防ぐことは難しいため、生えてきた雑草は小さいうちにこまめに手で抜きましょう。


4. 植栽(シンボルツリー・低木)(難易度:★☆☆)


どんなDIY?

庭にシンボルツリーや低木を植えるDIYです。1本の木を植えるだけでも印象がガラッと

変わり、外構の完成度が一気に上がります。季節の移ろいを楽しめる樹種を選べば、見た目

だけでなく暮らしの中でも自然を感じられる空間になります。


植栽DIYの費用相場

苗木は数千円から購入可能で、DIYなら1万円以内で植栽ができます。業者に依頼すると

5~12万円程度かかることが多いため、自分で植えるだけでも大幅な節約になります。


必要な道具・材料

スコップ、苗木、培養土(園芸用の土)、支柱(必要に応じて)があれば OK。すべてホー

ムセンターで揃えられます。


施工手順の詳細


1. 植える場所の決定と穴掘り

成長後のサイズを考慮し、建物や塀、配管などから50cm以上離れた場所を選びます。苗木

の根の部分(根鉢)の1.5~2倍の大きさで穴を掘るのが基本です。


2. 苗木の準備

鉢植えの苗は根を軽くほぐし、麻布で巻かれた根巻き苗は、麻が天然素材なら外さずそのま

ま植えます(ナイロン素材は必ず外す)。


3. 植え付け

穴の底に少し土を入れ、苗木を置きます。木の正面が家や玄関からきれいに見えるよう向き

を調整し、周囲に土を戻して軽く踏み固めます。根元を埋めすぎないように注意してくださ

い。



4. 支柱と水やり

高さ1.5m以上の木は支柱を立て、八の字結びで幹を固定します。最後にたっぷりと水を与

え、植え付け後1~2週間は毎日水やりをします。


成功のポイントと注意点

シンボルツリーとして人気なのは、オリーブやシマトネリコなど手入れがしやすい常緑樹

です。


落葉樹ならジューンベリーやヤマボウシのように、花や紅葉で季節感を楽しめる木もおす

すめです。


玄関やアプローチ周りを彩るなら、足元にアベリアやギンバイカなどの低木を組み合わせ

ると見栄えが良くなります。


木は種類によって成長スピードや葉の量も異なります。


成長の早い木は剪定を前提に場所を決め、落葉樹は掃除のしやすさも考えて植える位置を

選びましょう。


植え付けの時期は春(3~5 月)または秋(9~11月)が最適です。真夏や真冬は根が傷み

やすいため避けた方が安心です。

このように、手順の中で自然に樹を植える流れを押さえれば、初心者でも失敗しにくく、美

しいシンボルツリーのある庭をつくることができます。


5. ガーデンライト設置(難易度:★☆☆)


どんなDIY?

庭や玄関アプローチに照明を設置するDIYです。


夜の庭がおしゃれにライトアップされ、防犯効果も期待できます。


設置タイプによって難易度や費用が異なるため、自分に合った方法を選びましょう。


ガーデンライトの設置費用相場

安価なものであればソーラーライトなら1個1,000~3,000円程度、コンセント式ライトなら1個3,000~8,000円程度です。数個設置するだけなら1万円以内でも始められます。


ライトの種類と選び方

ソーラー式は置くだけ・刺すだけで設置でき、電気代もかからず最も手軽です。


ただし天候に左右され、冬場や曇りの日は暗くなりがちです。


日当たりの良い場所にしか設置できない点も注意が必要です。


コンセント式は安定して明るく点灯し、デザイン性も高いのが特徴です。


家の外壁に屋外用コンセント(防水コンセント)があれば、電気工事不要で設置できます。


ない場合は電気工事が必要になるため、まずは外壁を確認しましょう。


必要な道具・材料

ソーラー式なら本体だけで完結します。


コンセント式の場合は、ライト本体、屋外用延長コード、タイマーや人感センサー(必要に応じて)を用意します。


施工手順の詳細


ソーラー式の場合

1. 日当たりの良い場所を選びます(最低でも1日6時間以上日が当たる場所が必要で

す)


2. 地面に刺すタイプなら、地面に差し込むだけで完成


3. 置くタイプなら、好きな場所に置くだけで完成


コンセント式の場合

1. まず外壁に屋外用コンセントがあるか確認します


2. ライトを設置したい場所を決め、コンセントまでの距離を測ります


3. 屋外用延長コードでコンセントからライトまで配線します


4. 配線を地面に埋めたい場合は、浅く溝を掘って保護管(ホームセンターで購入でき

る配線用のパイプ)の中にコードを通してから埋めると安全です


5. ライトを地面に刺したり、壁に取り付けたりして固定します


6. コンセントに差して点灯確認をします


成功のポイントと注意点

スポットライトで樹木をライトアップしたり、フットライトでアプローチの足元を照らし

たりと、用途に合わせてライトの種類を選びましょう。


人感センサー付きなら防犯効果が高まります。複数のライトを組み合わせることで、より立体的で美しいライティングが実現できます。


配線は見えないよう工夫することで、昼間の見た目もすっきりします。


コードが地面に出ている場合は、つまずいたり芝刈り機で切ってしまったりする危険があるため、できるだけ埋設するか、植栽の陰に隠すようにしましょう。


タイマーを使えば毎日決まった時間に自動点灯・消灯できて便利です。


6. ウッドデッキ設置(難易度:★★★)


どんなDIY?

庭にウッドデッキを作るDIYです。


屋外リビングとして活用でき、洗濯物干しやバーベキュー、子どもの遊び場など多目的に使えます。6つの中では最も難易度が高いですが、人工木のキットを使えば初心者でも挑戦できます。


ウッドデッキDIYの費用相場

DIY なら 5~10 万円程度で作れます。サイズや材質によって価格は変わりますが、人工木

キットを使えば比較的安価に抑えられます。

業者に依頼すると

30万円程度かかるため、DIYなら半額以下で完成します。


天然木 vs 人工木

天然木(杉やウリンなど)は風合いが良く温かみがありますが、定期的な塗装や防腐処理が

必要です。


人工木(樹脂と木粉を混ぜた素材)は初期費用がやや高いものの、メンテナンスフリーで長

持ちします。色褪せにくく、ささくれも出ないため、初心者には手入れが楽な人工木をおす

すめします。


必要な道具・材料

人工木デッキキット、電動ドライバー、水平器(水準器)、スコップ、メジャーがあれば作

業できます。キットには床板、支柱、ネジなど必要な部材が全て含まれています。


施工手順の詳細


1. 設置場所の決定と整地

まずデッキを作る場所を決めます。掃き出し窓から出入りしやすい位置が便利です。場

所が決まったら、雑草を除去し、地面を平らにします。


2. 基礎の設置

束石(デッキを支えるコンクリート製の台)を並べます。束石は60~90cm間隔で配置する

のが一般的です。間隔が広すぎると床板がたわむため注意しましょう。束石の上に調整束

(高さ調整できる支柱)を立て、水平器を使いながら全ての束の高さを揃えます。これがず

れているとデッキ全体が傾くため、最も重要な作業です。


3. 大引き(土台となる横材)の取り付け

調整束の上に大引きと呼ばれる横向きの木材を渡して固定します。大引きはデッキの骨組

みとなる重要な部材です。この段階でもう一度水平を確認します。


4. 床板の張り付け

大引きの上に床板を並べてネジで固定していきます。板と板の間は 3~5mm 程度の隙

間を空けます(雨水が抜けるため)。電動ドライバーがあると作業が格段に楽になりま

す。


5. 幕板(側面の仕上げ板)の取り付けと完成

最後にデッキの側面に幕板を取り付けて、見た目を整えたら完成です。

人工木キットなら説明書が付いているため、それに従えば1~2日で完成します。


成功のポイントと注意点

水平出しが最も重要です。水平が取れていないと床が傾いて使いにくくなり、家具を置いて

も不安定になります。水平器は必ず用意しましょう。


最低でも4~6畳(2.7m×3.6m 程度)のサイズを確保すると、テーブルと椅子を置いても

余裕があります。


小さすぎるデッキ(2畳以下)は使い勝手が悪く、結局使わなくなること

もあるため注意しましょう。


初めての方はキット製品を強くおすすめします。


材料を一から揃えて設計すると、サイズ計算や材料選びで失敗しやすく、かえって高くつくこともあります。


キットなら必要な部材が全て揃っており、説明書通りに組み立てるだけなので安心です。


作業は2人以上で行うと、材料を支えたり水平を確認したりする際に作業がスムーズに進みます。


まとめ 外構DIYで理想の庭を実現しよう

外構DIYは難しそうに見えますが、初心者でも

挑戦できる作業はたくさんあります。


簡単なものから順に挑戦して、徐々にステップアップしていくのがおすすめです。


難易度別おすすめ順

• 初めてのDIYなら:砂利敷き、花壇づくり

• 少し慣れたら:人工芝敷き、植栽、ガーデンライト

• チャレンジしたい方:ウッドデッキ


DIY することで業者に依頼するより大幅に費用を抑えられるだけでなく、自分で作った庭

への愛着も湧きます。


週末を使って少しずつ作業を進めれば、理想の庭が実現できます。ぜひ挑戦してみてください。


また、作業が難しい場合や仕上がりに満足できない時は、部分的でも迷わず専門家の手を借りましょう。


JCKリンクスでは、DIYの道具の販売から資材の販売も行っております。


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