外構工事は一度施工すると簡単にやり直しができないため、慎重な計画が必要です。
特に姫路市のように車利用が多い地域では、駐車スペースや排水計画などで失敗するケースが多く見られます。
姫路市で外構工事をしている業者として実際にお聞きする失敗例をもとに、後悔しないためのポイントをご紹介します。
1. 図面上では分からなかったが、実際に車を停めると狭くて使いにくい
失敗例
「図面では問題なさそうだったのに、実際に車を停めてみたらドアを全開できず、子どもを乗せ降ろしするのが大変。隣の壁にぶつけそうになることも…」
対策
図面だけで判断せず、実際に車を現地に停めてシミュレーションすることが重要です。
駐車スペースは最低でも幅2.5m、奥行5m以上を確保し、ドアを全開にしたときのスペースも考慮しましょう。
2. 新築時は軽自動車だったが、後に大型車に買い替えたらドアが開けにくくなった
失敗例
「最初は軽自動車だったので問題なかったけれど、家族が増えてミニバンに買い替えたら駐車スペースがギリギリ。毎回駐車に苦労しています」
ライフスタイルの変化まで想定できていないケース。
対策
ライフスタイルの変化で将来的な車の買い替えを想定して広めに設計することが大切です。
特に子育て世代はミニバンやSUVへの買い替えを考慮し、可能であれば幅3m以上確保するのが理想的です。
また姫路市の場合は、一人1台車を所有することが多いので子供が成人する際にお庭をリフォームして駐車場にしたりすることもありますね。
3. ポストの位置をよく考えずに決めたら使いにくかった
失敗例
「デザイン重視で門柱にポストを設置したけれど、雨の日は濡れるし防犯面も気になる。かといって玄関近くだと宅配業者が敷地内に入ってくるのも…。もっとじっくり考えればよかった」
対策
ポストの位置は生活スタイルに合わせてイメージを行いましょう。
玄関近くなら雨に濡れず便利ですが、門柱設置なら防犯面やプライバシー保護になります。宅配ボックスの位置も合わせて検討し、家族で使い勝手を話し合って決めましょう。
4. 駐輪スペースを考えていなかった。子どもが増えて自転車が必要になった
失敗例
「新築時は夫婦2人だったので駐輪場を作らなかったけれど、子どもが3人になって自転車が5台に。玄関前に置くしかなくて見た目も悪いし邪魔です」
対策
将来的な家族構成の変化を想定することが大切です。
子ども1人につき1〜2台の自転車を想定し、最低でも3〜4台分のスペースを確保しておくと安心です。
5. 排水計画が不十分で雨の日に水たまりができる
失敗例①
「排水口の位置が端すぎて、真ん中あたりに水が溜まる。もっと中央寄りにすればよかった」
失敗例②
「隣の土地より低くしてしまって、隣から雨水が流れ込んでくる。境界の高さ設定を失敗しました」
失敗例③
「デザイン重視で見た目のいい素材を選んだけど、透水性を全く考えていなかった。雨が降ると水が染み込まず、駐車場に大きな水たまりができて靴が濡れます」
対策
適切な勾配(1〜2%)を確保し、排水溝や集水桝の位置を工事前に確認しましょう。
姫路市は比較的に災害が少ないものの梅雨や台風時の集中豪雨があるので要注意です。
素材選びも重要で、透水性コンクリートや透水性舗装なら水が染み込むため水たまりができにくくなります。見た目だけでなく機能性も考えて計画することが大切です。
6. 塀や門扉がないため、外からの視線が気になりくつろげない
失敗例
「予算削減のために塀と門扉をなしにしたら、道路から家の中が丸見え。カーテンを開けられないし、庭でバーベキューも人目が気になってできません」
対策
プライバシー保護は後から追加すると費用が余計にかかるため、最初から目隠しフェンスや植栽を計画に入れることが重要です。
高さは1.8m程度あると効果的で、部分的な目隠しでもコストを抑えられます。
7. 木の剪定や落ち葉掃除が手間で困っている
失敗例
「シンボルツリーと生垣でおしゃれな外構にしたつもりが、年に何度も剪定が必要で、落ち葉の掃除も大変。共働きなので休日が全部庭仕事になってしまった」
対策
共働き世帯は低メンテナンスの樹木を選ぶことがおすすめです。
常緑樹は落葉樹より手間が少なく、成長の遅い樹種(オリーブ、シマトネリコなど)を選ぶと管理が楽になります。
植栽の数を最小限にするのも一つの方法です。
8. ウッドデッキのサイズが小さすぎて使えずデッドスペースになった
失敗例
「予算の都合で2畳程度の小さいウッドデッキにしたら、テーブルと椅子を置くと人が通れない。結局物置になってしまいました」
対策
最低でも4〜6畳は確保し、使用目的を明確にしてサイズを決めることが大切です。予算が厳しい場合は無理に作らない選択もあります。
9. 物干しスペースとして作ったが実際は使わない
失敗例
「洗濯物を干すためにウッドデッキを作ったけれど、1階は日当たりが悪くて乾かない。結局2階のベランダで干すことになって、ウッドデッキは物置状態です」
対策
物干しスペースを計画する際は、時間帯ごとの日当たりを必ず確認しましょう。
午前中から午後にかけて日が当たる場所かどうか、隣家の影になっていないかをチェックすることが重要です。
浴室乾燥機や乾燥機を使う庭は、そもそも外干しスペースが不要かもしれません。
10. ハウスメーカーから言われた予算では足りなかった
失敗例
「営業さんに『外構は100万円あれば十分ですよ』と言われて予算を組んだら、実際は門扉、駐車場、フェンスなど必要なものを入れたら200万円近くに。建物にお金をかけすぎて外構予算が足りませんでした」
対策
外構費用は建物費用の10〜15%が目安です。ハウスメーカーの概算は最低限のケースが多いため、複数の外構業者から見積もりを取りましょう。
建物契約前に外構の詳細見積もりを確認し、予備費として10〜20%余裕を持つことが大切です。
まとめ 姫路市で外構工事を成功させるポイント
外構工事で後悔しないためには、生活動線をしっかりシミュレーションし、将来の家族構成や車の変化を想定することが大切です。
姫路の気候(瀬戸内気候だが梅雨や台風もある)を考慮し、メンテナンスの手間も考えて素材や植栽を選びましょう。
予算は余裕を持って確保し、早い段階から信頼できる外構業者を見つけてしっかり打ち合わせを重ねることが大切です。
外構は家の顔であり、毎日使う場所です。じっくり計画して、快適な外構を実現しましょう。
■お役立ちコラム
外構工事でやってよかったこと7選|姫路市で満足度高い外構事例

